持っておくと役立つ高血圧症の医療知識

介護の利用者の多くは高齢者であり、何らかの病気を抱えていることが珍しくありません。そのため介護現場に従事している介護士であれば、高齢者がかかりやすい病気について、少なくとも必要最低限の医療知識は理解しておくことが求められます。
例えば高血圧症もその1つ。病名から単に血圧が高いだけと一般的にイメージされがちですが、進行していくうちに心臓肥大や脳血管障害といったように、実際にはさらに重大な病気を併発することもあり得る、とても深刻な症状と言えます。
高血圧症の原因には様々なタイプがありますが、そのうち最もメジャーなのが本態性高血圧症と呼ばれるものです。これには塩分の過剰な摂取やストレスの他、加齢に伴う動脈硬化も含まれます。

特に高齢者の場合には、最高血圧(収縮期血圧)が高い傾向がある上、1日を通じて数値の差も大きくなりがちなのが特徴です。したがって介護現場の日常では、できるだけストレスの少ない規則的な生活プログラムを組んだり、食生活では減塩で栄養バランスのよい食事を提供する、あるいは軽く体を動かすレクリエーションや散歩といった運動を積極的に導入するなど、様々な高血圧症対策が求められます。
また、医師による治療では降圧剤など服薬が中心になりますが、副作用としては意欲の減退や注意力の散漫、あるいはふらつきや突発的な居眠りなど、日常生活上の様々な支障が出現しやすくなります。
このため介護現場では、利用者一人ひとりの症状や薬の種類そして副作用などをよく把握し、注意深く観察しながら介護することが肝心です。